清潔マニアの快的人生

パンは不潔な手で持ってもかまわないが、寿司は困る、パンは乾いているが、寿司は濡れているから、とフランス人の友が言った。セ・ヴレ?(本当?)と小野しまと氏は問い返す。

何がキレイで、何がキタナイか。日本とフランスの清潔感を比べて、トイレの概念、パン屋の造り、握手やビズー(キッス)の習慣、ペットや寄生虫の問題、他者への愛や自己犠牲の意味などへと話題は飛んでいきます。

そういう雑談の中からしだいに浮き上がってくるものがあります。それは、清潔が文化のバロメータと言われ、さらには高潔のバロメータと言われてもよいことの真の意味です。

著者の小野しまと氏は、独自の「清潔の哲学」をバックに、ヨーロッパの接触の思想と日本の無接触の思想が和解する接点を、風呂と畳の生活に見いだします。

「文化とは、人間が人間に成ること」と、或る哲学者が言いました。動物としての人間が、真に人間としての人間に成ろうとする本能のようなものが文化願望だとすれば、清潔はその基準になるものであり、人間が本来もっている「欲望」だと言えます。

何がキレイで何がキタナイかということを知ろうとするあなたの欲求は、決して間違ってはいません。永遠のキレイを求めるのは、人間の本能であり、欲望であり、そして快楽だからです。これなしには、人間は生きていけないと言っても過言ではありません。悪いのは、清潔志向を病的な方向へ持っていってしまう現代の逸脱した風潮なのです。

清潔マニアとは、そういう病的な現象とは一線を画した人間の生き方だということを、小野しまと氏は、様々な雑談の中で明らかにしていきます。ここで語られる小事が大事なのです。

定価1000円+税
ISBN4-9900809-2-0 C0095 \1000E


清潔マニアの快的人生の帯

目  次

清潔マニアって何?
アルコールの瓶を持って
日本人はキタナイの?
吊革嫌いの女性たち
母が清潔を教えてくれた
手を洗わないと叱られる
母のピシャリを忘れない
武士はお金に触らない
西鶴の「大晦日はあはぬ算用」
扇子で小判を回し見する
犬や猫との同居生活
ソファに坐るお犬さま
動物には動物の世界が
猫を捨てに行った日
寿司屋は清潔を食べさせる
寿司屋は清潔を握ってる
象寿司と蚤寿司って?
手づかみで食べる寿司の味
パンは決して汚れない
パンはいつも手づかみで
寿司は汚れてパンは汚れず
パンは神、シャリは仏
パンが神ならシャリは仏
パンだって汚れる!
不潔は罪悪ではない
人はキレイかキタナイか
トイレの在り方・日仏比較
小便器に背が届かない
握手やビズーはお好き?
ビズーで顔がビショビショだ
握手で不潔とボンジュール
接触か無接触か
握手とビズーで平等社会を!
肩がぶつかってパルドン
視線と視線が触れ合う
快適さを求めて
触らないでも水が流れる
こんなパン屋フランスにあるの?
快的に生きるということ
お医者さんも家に帰れば
医学教授の内と外
寄生虫は大嫌いだ
清潔は文化のバロメータ
なぜコップを磨くのか?
清潔は文化の中の自然だ
清潔は高潔のバロメータ
干し柿に毛がついていた
抜け毛は見たくない
畳がキレイの境界線
キレイな足で畳に上がろう
不潔エリアと清潔エリア
外の世界へ出た時は
清潔マニアクラブへようこそ
風呂とベッドの最終章
一日の終わりと始まり
日本の風呂が最高だ!
ベッドで味わう快的人生
あとがき

●本書では、紙幅の関係で次の章節を省略しなければなりませんでした。著者の許可を得て、全文 メールマガジンとして公表いたしました。『清潔マニアの快的人生-永遠のキレイを求めて-』の補完版として、ぜひお読みください。
コーヒーブックのコーナーより、ダウンロードできます。

<差別のない世界へ>
清潔な言葉・不潔な言葉
モンゴリアンという差別語
汚れてたってプライドはある
家ではいつも試食会
味見するのは楽しいけれど
<ホットドッグの清潔作戦>
お金で手が汚れる
手袋を着けたり脱いだり
夜はネズミの運動会
拭きマニアから清潔マニアへ

ハエを叩いて三千里

著者紹介


● その他の本の情報は、下記をクリックしてください。

小野しまと著『イチロー・武蔵・西部劇─十割打者を目指す求道者─』
西村浩太郎著『カインの印─殺しの哲学─』
西村浩太郎著『パンセ―パスカルに倣いて―』(信山社版・東京本郷)
小野しまと著『大田小学校六年二組 ―イジメなんてメジャねーよ!―』(近刊)
塚田泉著『へそ曲がりフランス語会話』(近刊)

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